姫密桜
そうだよね・・・

別れを切り出したのは、私。

そんな私の事を、槇はもう
受け入れてくれないかも
しれない。

「サクラ、大丈夫?
 
 マキさんに言えそう?」
 
「うん、大丈夫
 私、振られてもいいよ

 マキに、今の私の想い
 を伝えたい

 私には、マキしかいない
 
 そう、伝えたい」

私の頭を優しく撫でてくれる
のは、那智。

「がんばれよ

 アニキと縒りが戻ったら
 四人で、どこか行こうぜ」
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