姫密桜
「ありがとう
 サクラちゃん
 君は、優しい人だ
 
 そうだ、帰りに
 アイス奢って
 あげるから
 一緒に帰ろうね」

「アイスって、お前
 ガキじゃないんだ・」

飽きれている槇の声に
私の声が重なる。

「はい
 楽しみにしてます」

「サクラ、何、アイスで
 釣られてんの?」

「だって
 アイス好きだもん」
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