姫密桜
それから彼女は
槇に連れられ
この場所へ来た。

そして一緒に、お昼ご飯
を食べた。

彼女は、おとなしく
西さんや私達の質問に
微笑んで答えるくらい
だった。

そして、彼女は何度も
槇を見つめては
視線を逸らす。

槇があんな行動を取った
のも、きっと
彼女だったから・・・

引き寄せられるように
彼女の元へ・・・

「名前、聞いてない?」

槇が、彼女に問いかけた
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