姫密桜
五時限目の授業の後も
彼女に、話してかけて
みようと思ったけれど

彼女は、机に顔を伏せて
誰も寄せ付けないように
していた。

まるで、自分から一人で
いる事を望んでいるよう
だった。

それはまるで

一匹狼のように

私は、彼女の事を
とっても強い人に思えた

全ての授業を終えた私は
意を決して、折口さんに
聞いた。

「あの・・・
 一緒に帰らない?」

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