姫密桜
彼女の席の前・・・

「ごめんなさい、私
 
 今日は
 父が迎えに来るの」

「そうなんだ、じゃあ
 また・・・」

自分の席へ戻る私を
彼女は、呼び止める。

「クスミ・・・さん
 お昼休みの人
 
 お兄さんなの?」

「マキの事?」

「どうして
 お兄さんなのに
 名前で呼ぶの?」

「それは・・・」
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