拾遺詩集 キマイラに捧ぐ

尖塔




『尖塔』


灰色の空に尖塔
ほらあれが僕のための鐘の音
僕は僕と結ばれる

そのためのチャペル

結ばれたあと
僕と僕はいなくなる
空は曇天
それを切り裂いて
聖霊が降りてくる

(持ちこたえよ)
(ここでは剣が愛だ)

塵は塵に
幻は幻に





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