拾遺詩集 キマイラに捧ぐ
ピエロ以下
『ピエロ以下』
なにをしても
なにを言っても
君を傷つけているみたいだ
君は本当は僕に何も望んでは
いないのか
苦しいな
もう別れてしまえるくらい
砕いてしまうことを望んだ朝
予想のつかないねじれた返信
僕はただ自分に陶酔したいだけ
なのかな
僕はピエロ以下だ
不意に君が友達以上に見えても
こわいんだ
君にどうしていいか
こんなにわからない
そのわからなさに
胸が熱くなる
別れたいな
ただの友達なのにね