先輩の背中



「だけどその馬鹿、俺が好きだってことに気づいてないんだ。

だから卒業式の後告白してみる。


俺カッコよくね?ww」


そう言ってアタシのほうを見て、ニッコリ笑った。


やっぱり先輩も好きな人居たんだ…。


そうだよね、先輩だって好きな人ぐらい居るよね。



ヤバイ、泣きそう。


こんなにもろ言われて…、平気なほどアタシは大人じゃない。



自然とうつむく。




キーンコーン


授業開始のチャイムが鳴った。



よかった。



いつもはウザイって思うチャイムが、今日はなんか嬉しく思えてくる。


< 15 / 45 >

この作品をシェア

pagetop