先輩の背中
「だけどその馬鹿、俺が好きだってことに気づいてないんだ。
だから卒業式の後告白してみる。
俺カッコよくね?ww」
そう言ってアタシのほうを見て、ニッコリ笑った。
やっぱり先輩も好きな人居たんだ…。
そうだよね、先輩だって好きな人ぐらい居るよね。
ヤバイ、泣きそう。
こんなにもろ言われて…、平気なほどアタシは大人じゃない。
自然とうつむく。
キーンコーン
授業開始のチャイムが鳴った。
よかった。
いつもはウザイって思うチャイムが、今日はなんか嬉しく思えてくる。