先輩の背中




「うぇ…っっ

陽先輩…」



思わず涙があふれてきた。


ポケットからハンカチを出すのも忘れて、見事に垂れ流し。



周りからは注目の的。



だけどそんなこと気にならないくらい、先輩と離れるのは悲しい。


卒業なんて…しないでほしいよ…。




「卒業なんて…
しないでよ…」


口に出てたことはおいといて。



隣に座ってた親友に頭を叩かれた。



「今日は予行演習!!!」


呆れた目で見られた。


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