先輩の背中
先輩と繋いでないほうの手…、左手で莉子の頭をポンポン叩くと、叩かれた。
「なに!?」
「南は撫でなくていいの!
それよりおめでとう。
アタシ、すごく嬉しいよ」
「ありがと…。
莉子のおかげだよ」
しんみりしてると、先輩の大きな声が響いた。
「中野南は俺の彼女だから、手出したやつぶっ殺すからな!!」
そう言うと、アタシのほうを見てキス…
いや、ちゃんと言うとキスするフリをしてきた。
そうすると周りからは悲鳴やら、冷やかしやらですごいことになった。