先輩の背中
好きって言ってももちろん恋愛感情ではないけど。
友達として
人としてコイツのことは好きだし尊敬してる。
「お兄ちゃん!
南がね、また陽先輩の話、してたよ~」
妹の報告にイラっとくる。
だけど俺はコイツの前では、いいおにいちゃんなんだ。
「そっか~。
南ちゃん、よっぽど陽介のこと好きなんだな」
「うん♪
南はね、陽先輩の話、いっつもしててたまにうざいの!笑」
妹の話に適当に相槌を打つ。
ごめんな、今はお前のことじゃなくて南ちゃんのことで精一杯。
なんて心の中で謝りつつ、想っているのは南ちゃんのこと。
俺相当重症。