先輩の背中



先輩をずっと見てようと思って、前に視線を戻せば。


いつのまにか数メートル先には先輩の姿。


明らかにこっちを見て、口元を少し上げた。




「待ってろ」




口パクで、しかも唇を動かし方も速かったのに、先輩の言ってることがわかった。


今までずっと見続けてきたから、なんとなく分かるようになってきた。



嬉しい…。



嬉しすぎる…!!!



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