神様のかんちがい
それからチームごとで
練習をずっとやっていた。
チーム内で喋った事があるのが
奈央ちゃんと秋本しかいないことも
あり、ほぼ秋本と会話をしていた。
そして今、着替え中。
「ねぇ愛海ちゃん…」
奈央ちゃんが小さな声であたしを
呼んだ。
「ん?どうした??」
「あのね…秋本って可愛いよね!!」
「…ぇ……??」
「可愛い!!可愛すぎる!!!!!」
奈央ちゃんが赤くなりながら
言った。
「…それって、秋本のこと、
好きってこと??」
嫌な予感がした。
「…ぇ、ぅ、うん!!!!!」
「……そうなんだ」
「だから、協力してくれないかな?」
信じたくないことが起った。
奈央ちゃんが秋本のこと
好きだなんて……
はっきり言って、奈央ちゃん
みたいな子が簡単に秋本を
好きだって言えるのが許せない。
奈央ちゃん、軽いイメージあるし。
それに、あんなフワフワした
子に秋本がなんて…
許せない。
でも、
そんなこと言える訳ない。
「…ね?お願い!!!!協力して!!!!!」
こんなに必死な奈央ちゃんは初めてだ。
内心は優しいあたしは許してしまった。
「うん…まかせて!!」
「本当に??ありがとう!!!!!!」
こうしてあたしは奈央ちゃんと
秋本をくっつけることに協力した。