神様のかんちがい
「ねえ永沢さん!こないだの
金曜日に初めて喋った時から、
何か俺たち、よく一緒になるね!!」
秋本は、あたしが思ってたことを
あっさりと言った。
「何か、突然そうなったね」
「だよねだよね??」
ハハっと笑う秋元。
やっぱり可愛い…
それから今日の学校は無事、終了。
「愛海ーーーーー!!!!!」
…肝心なことを忘れていた。
「…悠斗くん……」
「一緒に帰ろ♥」
「……」
そうだった、悠斗君と一緒に
帰らなければならなかった。
あたしの返事なんか聞かずに
肩に手をまわす。
周りの子たちはキャーキャー言っている。
「永沢さん、羨ましい!!!!」
「いいな~」
なんて、どこがいいの?
「ねぇ悠斗君…やめてよ?
皆見てるし恥ずかしいよ…」
「ほんっと…愛海は
恥ずかしがり屋さんだね!!」
「ちょっと!!?だからそうじゃないって」
そのまま歩きだす悠斗君。
「マジでやめてって…」
あたしは悠斗君の腕を押す。
でも、それくらいじゃ
解けるわけがない。
「絶対、離さないからね」
ニヤリと笑った悠斗君。
それが綺麗な顔すぎて不気味だ。
「大城!!」
後ろから悠斗君を呼び止める声。
「…秋本?どうした??」
それは秋本だった。