神様のかんちがい
☮そばにいてほしい人
「愛海…ちゃん??」
奈央ちゃんのおどおどする声が聞こえる。
「ちょっと、愛海??どうしたの!!?」
怜奈の必死で心配する声も。
ごめんね。
今はこの顔を上げるつもりはないの。
あの人が慰めてくれるまでは。
「愛海ちゃん、ずっと泣いたまんまだよ」
「愛海…まさか悠斗君と何かあったんじゃ」
「永沢さん、悠斗君に
愛想つかれたんじゃない?」
「それか、悠斗君が
他の女の子と浮気してたんじゃない!!!!?」
いろんな噂になったと思う。
けど、あたしは構わない。
「永沢さん…」
ずっと机に伏せていた顔をゆっくりと上げた。
「ぁきもと…」
「一緒に保健室でもいこ?」
しゃがんであたしの頭を優しく撫でてくれた。
「ぅ…ん……」
涙声のあたし。
その手を引く秋本。
周りからはまた変な噂を
聞くことになるだろう。
「永沢愛海は大城悠斗にふられた。
その原因は同じのクラスの秋本一樹。」
それを聞かないで学校で過ごすには
どのくらいの月日が立たなければ
ならないのだろう。
「少し寝ときなよ」
そういってベットにあたしを横たわらせる。
「ごめんね…何か巻き込んじゃって」
「謝らないで、俺が元々大城に」
「悠斗君の名前は出さないでっ!!!!!」
あたしはついそう言ってしまった。
「ごめん、永沢さん」
「……ごめんね」
「だから謝んないで?
今は俺がそばにいとくから」