神様のかんちがい
☮偽り
それから一週間。
まだ、あたしと悠斗君が
別れた噂は流れていた。
「やっぱ秋本一樹が原因じゃない?」
「でも、本人は自覚してないし、
悠斗君と永沢さんだけが原因じゃない?」
「ねぇ悠斗様、どうなの?」
「うん? ぁあ…………
俺がふられただけ。」
「え…永沢愛海、この大城悠斗様を
ふるなんて…許せないわ!!!!」
「大丈夫、また俺のこと好きって
言わせてやるから。」
「…どうしてそんな最低な女に
そんな私たちが望んでも
貰えない言葉をあげるんですか?」
「…好きだからに決まってんじゃん?」
「……かっこよすぎですわ、悠斗様」
「好きな人探ってね、愛海ちゃん★」
「…出来る事はやり尽くすけど」
「お願いね!!!!」
「はいはい」
そう奈央ちゃんにお願いされて
自分の席に戻る。
「ねぇ永沢さん、ハサミ貸してくれない?」
座った途端に話しかけられた。
やっぱりドキドキする。
「……はいっ」
「ありがとう!!」
チョキチョキと折り紙を切っている。
「何つくってんの?」
「これ?紙吹雪!!
ママの誕生日に使うんだ!」
「…お母さん、もうすぐ誕生日なの?」
「うん!!来週の日曜日なんだ」
「お母さんのこと、好きなの?」
「…まあね!!」
顔を赤くして言う秋元。
めっちゃ可愛い……