神様のかんちがい

「怜君と何年目だっけ?」

「もう3年かな?」

「長いね・・・」

そう、由梨ちゃんと怜君は
小6から付き合い始めたのだ。

「愛海ちゃんはまだ1年も
 経ってないでしょ?」

「うん」

「まあ、すぐに10年とか
 なりそうだけどね!!」

「10年?!それは無いでしょ?」

「えーー?!」

「ないよ、多分」

そっけないあたしに由梨ちゃんが
少し心配している。

「もしかして悠斗君のこと・・・
 心配なの?」

「え?」

「だって悠斗くん、モテるし」

「そんなのどうでもいいんだよ」

「そっか・・・」


それから1時間目が始まり、
いつの間にかお昼ご飯の
時間になっていた。

「愛海、一緒に食べよ~」

怜奈があたしの机まで来た。

「・・・・」

「さっきは悪かったから一緒に食べよ♪」

何という適当な謝り方。

「いいよ」

よくないけど。

「ありがとーー!!」



それから怜奈とご飯を食べ、もう昼休みに。

「ねぇ、あれって悠斗君じゃない?」

怜奈が教室の後ろのドアを見る。

あたしはその方を見た。

「・・・・」

悠斗君があたしの方を見ていた。

「あっ!愛海~!!!!」

クラスのみんながあたしを見る。









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