HEMLOCK‐ヘムロック‐番外編
ルナは聖邇のこめかみにキスして抱きついた。
かと思えば、今度はすかさず樒に向き直る。
「キミちゃんさ、聖邇の他にお話ししたいホスト君とかいる?」
「まだ指名にしなくてもいいからさ。ホスト本見てみた?」
樒が首を横に振ったので、聖邇がウェイトレスに目配せした。
すかさず、ソイツはホスト本を持って戻ってきた。
ホスト本とは新客が店のホストの情報を知る為のホストのカタログの様な代物で、写真やプロフィールが載っている。
初見の客は、ここからホストを“注文する”。
「んとね~」
茶色いセミロングの髪を耳にかけながら、樒はホスト本をパラパラと捲った。
が、ただ捲っただけで、目は全く内容を追っていない。
「私、昴くん指名~!!」
本を両手でパン!と閉じながら樒が言った。
ルナも聖邇も俺もびっくりした。なんと初見の客がいきなりの“指名”ときた。
しかも、俺。
「マジ~!? 指名したら変えられないよっ? 他のホスト君とかと喋ってみなくていいの?」
「いい。私昴くんの指名客になる」
「あ、ありがとうございます!」
俺は結構本気で頭を下げてしまった。
「やったじゃん昴~! お前、指名取ったの初めてじゃん?」
「おめでと昴く~ん!! お祝いしよ~!! ルナ、ドンペリ入れるよ~!! ピンクでっ」
「ありがとございまーす!! ドンペリはいりましたぁ!!」
かと思えば、今度はすかさず樒に向き直る。
「キミちゃんさ、聖邇の他にお話ししたいホスト君とかいる?」
「まだ指名にしなくてもいいからさ。ホスト本見てみた?」
樒が首を横に振ったので、聖邇がウェイトレスに目配せした。
すかさず、ソイツはホスト本を持って戻ってきた。
ホスト本とは新客が店のホストの情報を知る為のホストのカタログの様な代物で、写真やプロフィールが載っている。
初見の客は、ここからホストを“注文する”。
「んとね~」
茶色いセミロングの髪を耳にかけながら、樒はホスト本をパラパラと捲った。
が、ただ捲っただけで、目は全く内容を追っていない。
「私、昴くん指名~!!」
本を両手でパン!と閉じながら樒が言った。
ルナも聖邇も俺もびっくりした。なんと初見の客がいきなりの“指名”ときた。
しかも、俺。
「マジ~!? 指名したら変えられないよっ? 他のホスト君とかと喋ってみなくていいの?」
「いい。私昴くんの指名客になる」
「あ、ありがとうございます!」
俺は結構本気で頭を下げてしまった。
「やったじゃん昴~! お前、指名取ったの初めてじゃん?」
「おめでと昴く~ん!! お祝いしよ~!! ルナ、ドンペリ入れるよ~!! ピンクでっ」
「ありがとございまーす!! ドンペリはいりましたぁ!!」