神がつけた標
幼少期
時はさかのぼり、中学生時代

私はいわゆる「リスカ」をしていた。

といっても、臆病者だから深い傷はつけてない。

むしろつけたくない。だって痛いから。

私が求めてたのは、痛さじゃなくて


生きてる証拠だったから


カミソリで腕を傷つけて、流れる血を見て

あぁ…生きてる

そう感じたかったんだ。


まるで息の出来ない水の中にいたような、そんな感じだったから。




私の家は旧家で農家だった。
農家といえばのんびりしたイメージがあるだろう





うちはめちゃくちゃ厳しい家だった。

朝は6時50分起床
7時までに顔を洗い、着替えを済ます
7時20分までにご飯を食べて出発
祖父の車に姉妹乗り合わせ
そして学校 部活後は迎えに来てもらい、習い事へ

覚えてる範囲では
月曜 剣道
火曜 塾
水曜 習字 剣道
木曜 なし
金曜 塾 剣道
土曜 塾

……実話である。


壁には姉妹全員の週間スケジュールが貼られていた。
誰かしらいない。

小学生のとき家族全員で夕食をとっていたのに そのときはバラバラだった。


塾があった中学生時代とは違い、小学生時代はもっと厳しかった。

門限は6時(そろばんがある日は8時)

6時から夕食 夕食時はテレビはつけない
7時~8時は自由
8時~10時は勉強の時間(父親が見張り)
10時は消灯(ブレーカーが落とされる)



再度言おう 実話である
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