神がつけた標
無駄と思ってからは、私は『先生』に本音でぶつかることをやめた。

ある程度『常識的』に接触していれば、特に問題視されることはないし、

それが、教師の望みだと、分かっていたから。


『優等生』を演じることはなんでもなかった。


それでも年に1回は大きなごたごたがあったと記憶している。
部活停止になったりもした。

鼓膜が破れて演奏会に出られなかったりもした。

…この話はまた後で詳しく話すとして。

…泣いた記憶が沢山あった、部活
もちろん楽しい記憶も沢山あった、部活


青春の真っ只中、顧問に対する不信感だけは、なぜか拭えなかった。それは、自分のせいなのか。

未だにわからない。


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