初恋は苦味がある
「あたしと真里は顔だってそっくりだし勉強のレベルだって一緒
なんで真里なの?どうしてもあたしじゃだめなの??」
性格は真逆のあたし達
でも 真里は氷の女王と呼ばれるほど冷たいと思われている
よっぽど観察してないとその本性が分からない
「・・・ごめん・・・どうしても高田さんじゃないとだめなんだ」
「ど・・・ぅして?」
「俺はあだ名のとおり高田さんを氷の女王だと思ってた
・・・・・あれは入学してすぐのころかな
高田さんが告白されてるのをみたんだ」
きっとあたしに振られた人が同じ顔の真里に告ってたんだろう
「普通に断っていたんだ でもそしたら
『なんだよ!お前は杏の代わりなんだよ!けっ告白されたからっていい気になんなよ!!』
って言われてた
その男がいなくなった後「大丈夫?」って声をかけたんだ
彼女・・・泣きそうな顔で
『私は杏じゃないのに・・・・どうして皆私を見てくれないんだろうね・・』
って言って去っていたんだ
そのとき 俺は彼女に恋をしたんだ
俺は彼女を好きになったんだ」