不協和音


「大体さあ、なーんか2人ともバカップルみたいなんだよね!」
「そんな笑顔で言わないでよ!馬鹿にされてるのか分かんないよ」
「んー・・・、ちょっと馬鹿にしてる」
「こらこら」

段々普通の声量に戻る。
今は昼休みで、みんな屋上や中庭なんかで昼食をとってるから、教室は私達だけ。
今日は直樹君が男友達と食べるから、私は舞と食べている。

「だってさー、2人とも付き合い始めのカップルみたいなんだもーん」
「『もーん』って・・・。いやいや、それはないから!」
「なんでー?会話を聞いていたら謎が解けるぞよ!」

会話・・・?
そんな甘ったるい会話なんてしたことないんだけど・・・。

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