ダンデライオン
プロローグ
人間の欲でまみれているこの世で。
小さなたんぽぽは、輝いていた。
どんなに踏まれようと、どんなに風に吹かれようと、しっかり立って輝いていた。
そんな、たんぽぽのような君を見て願う。
いつまでも輝いていてくれ、いつまでも咲き誇っていてくれ、と。
だから僕は、君を守る。
世界のどんな人間を敵にまわそうと、世界を敵にまわそうと。
この手で、守り抜くから。
・・・なんて、くさ過ぎますかね。