花鎖
・With red eyes and red bloods.
それから白兎は、少女から可愛がられた。
その様子を見ながら青年は嫌悪していたが、すぐに偽りの笑顔を作った。
青年はそんな変わらない日々に吐き気がした。
後何回繰り返せば良いんだろうか。
後何回繰り返せば終わるのだろう。
答えはいつも見つからない。
ふわふわと浮き上がっては消え、浮き上がっては消えの繰り返しだった。
そんな思考を繰り返すのも嫌だった。
青年は不変を愛し、不変を嫌悪した。