俺様な彼氏
もうパニック。


誰か助けてぇ………。


縋(すが)るように辺りを見回そうとするが抱きしめられているのでそれすらも出来ない。


「ぉはよ…」


眠そうな声が教室のドアの方から聞こえてきた。


この声は…


「!? ちょっ…魅夜!? 何して…てか雪斗、離しなさいよ!!」


大声でまくし立てた亜鶴。


素晴らしく…聞こえてきます。


てかよく言ってくれた!!


あたしの言いたいことが分かるなんて…さすがだ!!


若干テンションアップ♪


つーか…亜鶴に言われても離してくれない雪斗って…度胸あるというか…肝が据わっているっていうか…とにかくスゴイの一言。


ぉ…少し腕が緩くなったかも?


と思ったのも束の間…


再びギュッときつく抱きしめられた。


ひゃあ…


「ふ…」


ん?
亜鶴の…震えた声。


「ふざけんなぁ!!!!!!!!!!」


地響きがするほどの低くて…怖い、亜鶴の声。


も…もしかしなくても…
キレちゃいました?


いや、ギリギリセーフだよね?


キレたら教室…とゆーか学校が崩壊するもんね?
(↑言いすぎでは? by.作者)


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