俺様な彼氏
チラッと亜鶴と紫葡を見上げると紫葡はニコニコと機嫌良さげにあたしを見ていた。


亜鶴は………
怖っ!!!!!!


めちゃくちゃ雪斗を睨んでます。


可愛い顔が台なしだよ!!


しかもクラスのみんなまで引き気味だよ!?


あの顔は…そう、例えるなら般若とか?


(爆笑 by.作者)


いやいや…あたし、マジで言ってるんですよ?


ホントにもう…怖くて怖くて…紫葡、亜鶴の様子に気づこうよ?


こんな微妙な空気の中、ニコニコと笑顔なのは紫葡だけだよ?


周りの様子、見ようよ?


てかここまでのKYなら逆に尊敬するに値するかも☆


「ま、まぁ…亜鶴。 とりあえず落ち着こ?」


雪斗を威嚇している亜鶴を宥めてみる。


なんとか落ち着いてくれた亜鶴は雪斗のいない方向に顔を背けた。


あたしは雪斗に声に出さず、態度で謝った。


この出来事を稜が見ていたなんて━━━知るよしもなかった…。


  ………すれ違い開始………


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