俺様な彼氏
昼休みも終わり、午後の競技が始まった。


あたしが出るものは一切ないから…正直に言わせて頂きます。


めちゃくちゃ暇です。


応援っていっても…人が多すぎてあたしが応援しても聞こえないくらいの盛り上がりっぷり。


しかもさ?
亜鶴と紫葡はどこかに行っちゃってるっぽいし…。


日差しもキツイし………。


ここまで晴天だと逆にウザく感じますよ?


あ…丁寧な言葉に言い換えると『煩(わずら)わしく感じますよ?』だ☆


こんなにも暑苦しいと頑張っている選手達に失礼だがつい冷ややかな目で見てしまう…。


ごめんなさい。


悪いと思っているので心の中でですが謝らせて頂きます。


そして時間は経ち…


ラスト競技の借り人競争が始まる5分前にご機嫌そうな亜鶴・紫葡・雪斗が帰ってきた。


あたしをほったらかして一体、どこに行ってたんだ?


「ねぇ? どこに行ってたの?」


聞いても笑顔しか返してくれない三人。


挙げ句の果てには『いつかね♪』という言葉が返された。


何となくだけど…三人が何かを企んでいるのが分かった。


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