俺様な彼氏
なんでこんなにも言われなきゃなんないの?


ブスッと頬を膨らます。


「はぁ…。 仮にも彼氏だろ? 彼氏をカッコイイか判断できないなんて…有り得ないだろ?」


有り得なくて悪かったわね!!


それにさ?
あたし、思うんだよね。


「じゃあカッコイイ、もしくは…可愛い、美人とかだから付き合うの?」


それは違うくない?


中には見た目だけで判断する人もいるけど…。


それを問うと黙りこくる三人。


「その人のことを少しでも知りたいとか思うから付き合うんじゃない?」


喋り続けるあたし。


「あたしは見た目だけで判断して付き合ったりするような女じゃない。 ちゃんと知りたくて傍にいたいから付き合ってるの。 今は距離を置いて離れているけど…それでも好きだからまだ付き合ってる。 この考えが間違いだったとしてもあたしは後悔したくないから自分の道を突き進む」


力強く、何かに誓うようにあたしは言った。


黙って聞いていた三人。


そして悪かったと思ったのか


「ゴメン」


と謝ってきた。


そうこうしている内に稜の出番。


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