俺様な彼氏
それを見て三人は…


「あ…この競技もラストか」


と言った。


そっか…ラストを飾るのはカッコイイ人達らしいから、稜もカッコイイんだね…と客観的に考えた。


そして始まった借り人競争。


ちょっとした障害物競争も交えているらしいこの借り人競争。


でも簡単にクリアしていく稜。


か…カッコイイ…。


もう心臓はバクバクととてつもなく五月蝿い。


そしてギュウッと締め付けられて…苦しい…。


体操服をギュッと握りしめながら稜を見ていた。


そして紙を開いて内容を確認している。


その時の稜の顔は何故か紅く染まっているように見えた。


………?


疑問が頭の中に浮かぶ。


そして実況する係の人は内容を知っているのかニヤニヤしている。


「さぁ!? 学園の生徒会長…いや、王子は誰を選ぶのでしょう!?」


かなり盛り上がっている…。


稜は頬を紅く染めたままキョロキョロと辺りを見渡している。


そして目標の人物を見つけたのか歩きだした稜。


あれ? 間違いじゃなければこっちに来ている気が…。


だんだん近づいて来る稜。


目の前で止まった。


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