俺様な彼氏
そんな念?を込めながらキツく惇祁を睨みつけた。


そんなあたしに臆することなく、キョトン顔であたしと稜を見比べている惇祁。


「それはそうと…この人は誰? 魅夜、説明出来るよね〜?」


うわぉ………。


明日、あたし…生きてられるのかな?


しょうがない………。
とりあえず、コイツ(惇祁)を帰そう。


邪魔になるだけだし話が余計にややこしくなりかねない。


ってことで


「バイバイ」


だけ言い残し、稜の手を掴んで(正しくは恋人繋ぎってヤツをして)その場を去った。



〜in 屋上〜


「ふぁ〜…やっぱ屋上は気持ちいい☆ 騒がしい校内とは全然違うわぁ」


今さっきまでのことをすっかり忘れて稜の腕に抱き着いてそんなことを呟いた。


「たしかに…気持ちいいけど…魅夜、忘れてない?」


悪魔…いや、大魔王様の笑顔を携(たずさ)えながら聞いてきた。


「わ………。 ごめんなさいぃぃいい!!!!!!」


「何が?」


謝ったあと即で言葉が返ってきましたよ。


「惇祁はただの友達。 あたしには…稜だけだよ?」


ホントの気持ちを…今は素直に言ってみた。





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