俺様な彼氏

と思ってたらどうやらあたしはニヤついていたらしい。


「魅夜…顔………」


言われなきゃ気づいてなかったよ…あたし。


軽く今さっきの自分に後悔。




「あれは俺の単なるヤキモキだから気にすんなって言おうとしただけ」


聞き取りにくい声で言ったつもりの稜だろうがあたしにはバッチリ聞こえていた。


単なるヤキモキって………スゴク嬉しいんですけど。


顔が緩むあたし。


「へぇー…稜がヤキモキねぇ」


あたしがニヤニヤしながらそう言うとバツが悪そうな稜。


「だから言いたくなかったんだ…」とか漏らしている。


こーゆう稜って…ものすごく可愛いんだよね☆


あたしの萌えポイントにドストライクだょ………。


てかこれを計算ナシでやってるんだからある意味尊敬しちゃうぞ!!


プゥっと頬をふくらませばケタケタとわらう稜の声が聞こえた。


なんか………してやられたってかんじで面白くない。


横目で稜を見上げればすでにいつも通りに戻っていた。


なんだかんだであたしって稜のペースだよなぁ………。





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