俺様な彼氏
大惨事になっているキッチンを放り投げて亜鶴が来るのを待っていた。
そのせいで亜鶴が来る頃にはなんともいえない状況に………。
「ちょっ…魅夜に"放置する"って選択肢があったの!? こんな大惨事、あたし一人でやれと!?」
さすがの亜鶴でもテンパっているが…まぁ気にしないでもらおう。
「………ふぅ、終わった…」
あれから亜鶴に指示されながらだが、ちゃんと綺麗にした。
…ん?
亜鶴を呼んだ本来の理由って…何だったっけ?
頭を捻っていると…
「魅夜ー? キッチンをあんな大惨事にしといて何を作ろうと思ったの?」
……………キッチン…。
「ぁあ!!!!!!!!!!」
そうだよ!!
チョコレートだよ!!
明日はバレンタインなのに!!
このままだと市販のモノになっちゃう!!
「亜鶴を呼んだ本来の理由はチョコ作りを教えてもらおうと思ってたんだ!!」
その言葉を聞いて目をパチクリとさせている亜鶴。
か…可愛い………じゃなくて!!
ホントに教えてもらわなきゃあたし、どうすればいいの!?