俺様な彼氏

「にしてもブラウニーねぇ…」


片付けた後のブラウニーらしき残骸を哀れな目で見た亜鶴。


た…たしかにどこからどう見てもブラウニーには見えない。


で…でも味は!!


と思い、フォークを取り出して食べてみれば………


「ッ!!!!!!!!!!」


冷蔵庫から水を取り出して勢いよくブラウニー?を飲み込んだ。


その様子を唖然と見ていた亜鶴。


「に…苦い………。 てか苦さだけじゃなくて…とりあえず人間の食べ物の味ではない」


500ミリリットルのペットボトル、半分を一気に飲み干しそう言った。


食べれる食材ばかりを使っているのにこんな味になるとは…さすがお菓子作りが破壊的にダメなあたしだ。


「魅夜の気持ちも分かるけどさ、今年はカップチョコにしたら? ブラウニーは来年、また練習して作るようにすれば?」


亜鶴の言うことはもっともだ。


今日練習しただけでは本番には届かないだろう。


仕方ない…亜鶴の言うとおりカップチョコを作るか。


それから亜鶴と一緒にカップチョコを作った。


しかし…ここでも破壊っぷりを披露した魅夜なのだった………。





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