俺様な彼氏

〜昼休み〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


━昼休みから時間を遡ってあのあとの状況を説明します━


授業の真っ只中に教室に入ったあたしと稜。


もちろん、視線はあたし達に集まる。


あぁ…ついてない…。


心のうちでため息をつきながら嘘の説明をするあたしと稜。


簡単に信用する先生。
それもそうか…。


この二重人格男にかかればどんな人もイチコロだろう。


生徒会長で? 頭もよくて? 運動もできて? 人当たりもよくて? 生徒の信頼も厚くて?


誰も疑わないってトコロがスゴイ…。


みんな…純粋だなぁ…なんてつくづく思ったよ、あたしは。


でもさ?
先生ぐらいはせめて気づこうよ。


そんなに簡単に人を信用しているといつかとんでもなく酷い目にあっちゃいますよ?


そうなった本人(あたし)が言ってるんだから間違いない。


実際、あたしもこの男(稜)を信用して首筋にキスマークをつけられたんだから。


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