俺様な彼氏
その言葉を聞いて、伝えなきゃ…と思った。


「あたしさぁ…
あんなこと言われて避けてたじゃん?」


そう、あんなことを言われてから避けていた。


しかも誰が見ても分かるような避け方。


「あぁ…」


完璧に裏モードの雪斗。


「あれ、自分の気持ちが分からなくてうやむやにして、避けてたんだよね…。

でも好きな人がいるって分かった…」


「だろうな」


言葉を淡々と返してくる。


「ごめんね…。

雪斗の気持ちは嬉しいけど…それを返すことはできない」


視線を逸らさずにまっすぐ見つめて言う。


「ん…。 分かってた」


そう言い雪斗は立ち上がった。


「魅夜…幸せにな…。 でも諦めないから」


軽くデコピンをしてそう言いながら出て行った。


あたしは見えなくなった背中に向かって


「ありがとー!!」


って叫んだ━━━。


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