俺様な彼氏
そして放課後━━━。
亜鶴の応援を受けて教室から人がはけるのを待った。
最後の一人が出て行き、静まり返った教室に残ったあたしと稜。
「残ってくれてありがと」
まずはそこから。
「今日は特に用事もなかったし…。 どうってこと、ねぇよ」
どことなく寂しそうな笑顔を浮かべてそう言った稜。
嘘つき…。
今日、稜はたくさんの人に終業式の後遊びに行こうと誘われていたんだ。
でもそれを断ってまでここにいてくれる。
「ねぇ…今日はあの時の返事、なんだ」
チラッと稜を見てみると肩が少し上がったのが分かった。
「あぁ…。 覚悟は決まってる」
少し悩んだかと思うと真剣な顔つきになって頷きながらそう言った稜。
「最初に…なんでこんなにも返事が遅れたのか説明するね」
いったん呼吸をおいて稜が頷いたのを確認してから話し出した。
「あたし…自分の気持ちが分からなくてうやむやだったんだ。
曖昧な態度でごまかしてきたけど…本当の気持ちが分かった今、言うね」
稜から一切目を逸らさずに言葉を紡いだ。
亜鶴の応援を受けて教室から人がはけるのを待った。
最後の一人が出て行き、静まり返った教室に残ったあたしと稜。
「残ってくれてありがと」
まずはそこから。
「今日は特に用事もなかったし…。 どうってこと、ねぇよ」
どことなく寂しそうな笑顔を浮かべてそう言った稜。
嘘つき…。
今日、稜はたくさんの人に終業式の後遊びに行こうと誘われていたんだ。
でもそれを断ってまでここにいてくれる。
「ねぇ…今日はあの時の返事、なんだ」
チラッと稜を見てみると肩が少し上がったのが分かった。
「あぁ…。 覚悟は決まってる」
少し悩んだかと思うと真剣な顔つきになって頷きながらそう言った稜。
「最初に…なんでこんなにも返事が遅れたのか説明するね」
いったん呼吸をおいて稜が頷いたのを確認してから話し出した。
「あたし…自分の気持ちが分からなくてうやむやだったんだ。
曖昧な態度でごまかしてきたけど…本当の気持ちが分かった今、言うね」
稜から一切目を逸らさずに言葉を紡いだ。