俺様な彼氏
なんだか無性に嬉しくなった。


「稜、ありがと」


背の高い稜に呟くように言ったけど聞こえたかどうかは分からない…。


━━━━━。
━━━━━━━━。


「うわぁ〜!!」


入ってすぐトンネルみたいになっていて周りが囲まれていた。


基本的にあたしはロマンチストではないけどこーゆう神秘的?なのは結構好きだったりする。


だからプラネタリウムも結構好き…。


遊園地とかもいいんだけどね?
なんかたまには癒しを求めたくなるのですよ…。


おばさんくさいと思わないで下さい。


最後まで見て回ると売店に行き着いた。


なんとなく見て目に留まったモノ…。


ピンクとブルーが対になっているタイプのペアネックレス。


あたし…彼氏とペアとか憧れてたりしちゃうんだよな…。


パッと見、そういう風には見えないらしい。


自分でもそう思うしね…。


少しの間眺めていたけど違うものに視線を移す。


「なぁ…」


話し掛けられて振り返る。


「なぁに? 稜」


笑顔で問い返す。


「や…なんでもねぇ。 てか悪ぃけど少しココで待ってて」


< 84 / 175 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop