MATO
足踏み
小学校の頃、「袴がかっこいい」という理由で親が学生時代にやっていたという弓道を始めた。
「ちょっとやれば的に中(あた)る」なんて考えていたけどそれは全くの間違いでちょっとやっただけじゃ的に中るなんて以ての外。矢が的に届きすらしない。
先生が「初めはみんなそうだよ」と言ってくれたけど悔しくて悔しくて練習を重ねた。
毎日
毎日
毎日
何時間も
何時間も
練習した分だけ結果はついてくるってこういうことだと思った。
いろんな大会の優勝を勝ち取ってきた。
「当然」だと思った。
優勝をとるだけの練習をしてきたから。
生半可な努力なんてしてない。
弓道が私のすべてだというように、私は弓道に夢中だった。
弓道だけは誰にも負けないと思った。
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