MATO



試合が終わると、金田に気持ち悪いくらい褒められた。
部の仲間はまだ県大会だというのに自分のことのように、異常なくらい喜んでくれた。

そのあと閉会式があって、その場で解散したけど、あたしはそれが終わったら学校に帰って道場に行くことにした。




県大会の結果は後藤もあたしも関東大会への通過基準を満たし、最後に競射が行われ、後藤もあたしは優勝を果たした。

男女共に同じ学校から優勝者が出るなんて我が校の誇りだ、なんて金田が報告の電話をした際に校長から言われたらしい。
金田が興奮して言っていた。




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