MATO


マリナの方を見ると結構深刻そうな表情をして携帯を指指した。

メールを開くとマリナからは「何言われた?」との一言。

「今度話があるって言われただけ。大丈夫だよ」と返すとそれからマリナからの返信はなかった。

教科書とノートを開いて教師の話に集中したけど、あまり頭に入って来なかった。
シャーペンを持つ手が止まっている。
……これじゃダメ。
ここで集中しきれなかったら部活でも集中できない。
そうしたら必然的に射率も落ちる。
後藤にも無駄な心配をかけてしまう。



< 141 / 192 >

この作品をシェア

pagetop