MATO



「美砂と後藤くん試合明日なんだよね」

「うん」



あの日から4人で教室でご飯を食べるのが恒例となった。
たまに湯川さんグループの視線が痛いけど気にしてられないと思うようになった。



「全国行けるようにがんばってね」

マリナがそういう。

「もちろん」と言いかけたところに後藤が口を出す。


「行けるよ」


あまりにそれは当然だというように言う。


「自信あるんだね」


そんなマリナの声に後藤はまた「だから行けるんだって」と言う。


…………?
イマイチ話が噛み合ってない。


「佐藤、首藤さんに話してないの?」

「なにが?」

「………………」

「………………」


後藤がびっくりした表情であたしを見る。


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