MATO
「俺、お前のこと好きなんだけど」
・・・・・・・・・。
はい?
「じ、冗談とかじゃねえからな。弓道をがんばってやるとことか早くから部活来て遅くまで残ってるとことかいっぱい見てきて、それで惹かれてって・・・」
弓道をがんばるって、あんた、ちょ・・・待て。あんたに負けないようにがんばってたんだけど。
後藤に負けないように。それだけを考えてがんばってきたんだけど。
あたしは。後藤のことなんてライバルとしか思ってなかったし、ライバル?むしろ敵だろみたいな存在だったのに、急にそんなこと言われても困るってかめっちゃ困る
「返事はまだいいから。これからは俺のこと、見てってほしい」
「え、ちょ・・・!」
後藤はそれだけ言うと自分のクラスに戻ってしまった。
言いたいことだけ言ってこっちは放置?ちょっと・・・。部活行きづらくなっちゃったじゃんバカ・・・