Dear



進んだ世界。


役に立たない物は廃除されていき

人の欲は
止まる事を知らない。



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寒空の下、私は金持ちのおじ様とネオン街を歩いていた。


「ねぇ、富沢さぁん。今日は何時まで一緒にいられるのぉ?」

「んー?ゆうちゃんが僕に惚れてくれるまでかなぁ」

「やだぁ、富沢さんたら」


ッチっと心の中で舌打ちをしながら笑顔を振り撒く。

高級な毛皮に見を包み
淡いピンクのドレスを着て

ヒールで届かない空に手をのばす。




ドンッ

「……った………!!」

すれ違い様に人にぶつかられる


普通に痛い。







「え?何々、ゆうちゃん。アイツにぶつかられたのぉ?おじさんあいつ倒しちゃうよぉ?」

できもしない癖に。

「いや、いいですよぉ」

笑って見せると富沢は調子に乗ってもう一度言った。



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