恋の贈り物
永遠
キーんコーンカーンコーン。

「やば、早くもどろっっ」

予鈴が鳴って私たちは、教室に戻った。

私は、席について、なんだかわからないけどボーっとしていた。

隆己だけのことを考えて。



初めて隆己に出逢った時は、入学式の日、始業式が終わってからクラス替えの時の

ことだった。一番後ろの窓際で私と隆己は出逢ったんだ。

見た目はなんか悪そうって感じだったかな?

でも話してみると面白くて、やさしくて・・・

いつのまにか私の好きな人になっていたんだ。・・・・


気がつくと先生が、もう教室に来ていた。

これから嫌な勉強が始まるのかぁ

「はぁ」

思わずため息がでる。だけど私はその時間もずっと隆己のことを考えていた。

ずっと、ずっと―――。


キーンコーンカーンコーン

終わりのチャイムが鳴ってみんながいっせいに動き出す。

すると隆己がこっちに向かって来た。

「亜由、どうしたんだよさっきスッゲーぼーっとしてたけど・・・」

「あっ隆己、さっきのは、ちょっと考え事してただけ・・・」

さすがに隆己の事考えてたなんて言えないし・・・

「ほんと、何でもないから・・」

「ふーん、じゃっいいけど」

「あ、ねぇ、い、一緒にかえらない?」

「おぅ!」

やったぁ早く学校おわんないかなぁ♪

「ねえ、さっき何はなしてたのぉ(笑」

唯と沙羅が近寄ってきた。

唯がじれったさそうに言う。

「なんでもぉ♪」

「気になるぅ」

「えへへ~実はぁ・・・今日、隆己と一緒に帰るのぉ」

「おぉ、ラブラブですねえ」

「そぉかなぁ♪」

「亜由は、本当に隆己君の事がすきだねぇ☆」

「まあねぇ~」

ずっと隆己との帰り道のことを考えながら私は答えた・・・。

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