アンダーハート・アタシが必死で愛した「アタシ」
笑顔で答えた。 「いいよ。ユカが悪い訳じゃないし。あのお客さん気が多いから。それよりも、あの人エロいから気をつけてね。」 内心グチャグチャだった。 親友のふりして、嫉妬心を隠しておくのも限界だった。 「おはようございます。ユカさん、指名入ってますよ!」 ボーイの声がした。 「はーい!いま行きます。」 そういって、ユカはいそいでハードスプレーを髪にかけていた。「ミナコ、また後でねっ!」 残されたミナコは、ユカと離れることで安堵していた。 もう、嫉妬だらけの自分の心に辟易していた。 (辞めたいなぁ、、お店。) 何度もそう思った。 けれども、体育会系出身のミナコは、一度
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