あなたへ。

「月乃様!大変です・・お父様が・・社長が・・・」


卒業式の日だった。



病院に行ったらまだ生きてて、俺の手にアイツはすがりついた。




血管が浮き出たその手をみて吐き気がした。




「月・・乃・・」




アイツはもう死ぬと確信した。
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