あなたへ。
そしてアイツの手を俺は払いのけた。


「汚い手で触るな」



アイツは俺のその声をきいて


どこをみているのかわからない虚ろな目のまま息を引き取った。



「ありがと」


そう言って俺は病室を出た。
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