あなたへ。
トイレを済まし、水道で手を洗っていた。

「ねーユリアちゃんさあ。ちょっといい?」

「え?」

眞城と眞城の友達がユリアを取り囲む。

「ちょっとどうしたのよ」

桃姫が眞城の顔をみる。

「少しだけ」

「あの・・・何かな?」

「ユリアちゃんの隣の人のことよ」

ああ、留野くんのことか。



でもそんな言い方でもなくたって・・・
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