わたしの王子サマ
それでも今の喜咲には辛いんだろう。







だって昨日の今日だから……






「喜咲……」





喜咲はフェンスを越えて屋上の隅に下を見て立っていた。






私もフェンスを越え、喜咲の隣に立つ。







「喜咲、ここ危ないよ?向こうに行こう?」




「嫌…もう私耐えられないっ!ここで死ぬ!!」





「喜咲っ!!」
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