わたしの王子サマ
「じゃあなんでここにいるのかわかる?」





「…わかりません。」







「記憶喪失だね。頭を強く打っていたから一時的なものかもしれないし一生戻らないかもしれない。」






「そんなっ!」




女の子は床に座り込んで声をあげて泣いた。





「美緒~~。ごめんねっごめんねっ。」





でも私にはなんで謝ってるのかわからない。この人達が誰なのかも。
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